去年1年を考えてみた。色々なことがあった。すべてが失敗であったとは思っていない。でも、全体で見たら自分にとっては失敗であったと思える。自分は負けたのだな…何回も考えてきた。
昨日の薬師寺での法話…それを聞いてからずっと頭の中で自問自答している。
ちなみに昨日の法話内容は般若信教の、教えの一部を簡単に聞かせたもの。
「物質は、分ければ分ける程小さくなる。苦しみや悲しみは、分ければ分ける程軽くなる。喜びや楽しみは、分ければ分ける程大きく広がる。人は苦しみや悲しみを他人に押し付け、喜びや楽しみを独り占めにしようとする。 何でも皆で分かち合う優しさが大切なのに。」
教えとしてシンプルに言えば「かたよらない心 こだわらない心 とらわれない心 ひろく ひろく もっとひろく」これが大切なのだそうだ。これを常に反復しろと…
自分は偏った考え方をしていたのか?こだわりすぎていたのか?一つのことにとらわれていたのではないか?
ふと頭に浮かんだのが「足るを知る」という言葉。もともとは老子の言葉である
知人者智、自知者明。勝人者有力、自勝者強。
知足者富、強行者有志。
からの一文である。日本語では以下のような意味になる。
人を知る者は賢者であるが、己を知る者はそれのさらに上を行く。人に勝つものには力があるが、己に勝つものはさらに力強い。満足することを知っている者は富んでいる。それでいて、努力できる者には志がある。
自分は己のことを理解していたであろうか?他人に勝つことばかりを考え己を理解できず自身の気持ちに負けていたのではないか?目の前のことに満足してさらなる努力はサボったままであったのではないか?
自分自身に確かめることはできないが、次はもう少し己への問いかけをしながら進もう。
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